~着実で継続的な実践を~
策定された計画に基づき、労働環境を改善するためには、就業規則等、社内諸規程の改定も必要になる場合があると思います。また、新しい方策の円滑な実施に向け、委員会より経営者、社員に説明・周知を行っていくことも必要になります。
さらに、生産性向上・利益拡大のための、「業務分担変更」や「多様な勤務形態の導入」により、業務の進め方のルール変更を行う必要が生じ、新ルールの標準化・マニュアル化を各部署で実施することも想定されます。
取組の内容によって、実施しやすい一部の職場単位で試行的に実施し、その効果を検証したり、支障が生じないことを確認した上で、本格実施することも一つの方法です。
対策とアクションプランが経営者等の承認を経て決定したら、取組のねらいや取組内容について、社員への説明・周知を行いましょう。取組の成否は、社員をどれだけ取組に巻き込むことができるかにかかっています。取組が社員に理解され、協力を得られるかどうかが重要なカギになります。
例 )<取組内容理解のための説明会とアンケート実施>定例の委員会で、メンバー全員でアクションプランの進捗状況を確認しましょう。
進捗状況は経営者にも定期的に報告するとよいでしょう。また取組状況を「社内報」等を作成し、社員に周知することで、社員の関心だけでなく、メンバーのモチベーションも高まります。
取組を実行に移すと、思わぬことが生じたり、また、計画通りに進まない事態も発生します。そうした場合は、当初の計画やスケジュールにとらわれず、適宜取組内容やスケジュールの変更を検討しましょう。
実行に移すことが少し不安な取組については、一部署で試行的に実施し、その結果を踏まえて本格実施に移すかどうかを検討する方向もあります。