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Ⅱ.労働環境改善の進め方労働環境改善マニュアル

【 ステップ2 】体制整備

労働環境改善を推進するチームは、経営トップが主導するプロジェクトチーム、既存の委員会等を活用する等、様々ありますが、それぞれの企業で実情に応じた形態をとりましょう。
チームメンバーは、部門を越えた業務体制の見直し、業務の効率化等を検討できるようにするために、各部門から発言に責任をとれる社員をメンバーに入れることが重要です。取り組みの早い段階で各部門の巻き込みを図り、会社全体の意識を変えていきましょう。
もう一つ重要なことは、文書による記録・明文化です。
労働環境改善のプロセスには、現状分析、計画の策定、評価等がありますが、これらの過程を明文化、記録化し、社員全てが随時その情報にアクセスし、確認できるようにしておくことが、PDCAサイクルを効果的に動かすうえで重要です。

※PDCA サイクル:Plan( 計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことで、業務を改善していく手法です。

【ポイント】
自社の状況にあった体制づくり
例)
  • 経営トップ主導のトップダウンによるチームの組成
  • 問題意識や解決意欲の高い社員主導のボトムアップによるチームの組成
  • 人事・事務部門が中心となったプロジェクトチームの組成
  • 既存の委員会(安全衛生委員会、業務改善委員会等)や会議の活用
様々な職種や属性による多様なチーム・メンバー構成が効果的

職場環境改善の対象は、会社の全社員です。当取組には、部門間の連携や部門を越えた連携・問題解決が必要なものがあります。
様々な年代・年齢、職種の社員による多様なチーム・メンバー構成により、固定観念にとらわれない多様な職場環境改善策を検討することができます。
検討に際しては、ワークショップ形式等により、様々な意見が出やすい会議運営や雰囲気作りを行うことも効果的です。

会社内でのチームの位置づけを明確にし、社員に周知

職場環境改善の取組について、会社として本気で取り組んでいくという方針を会社内に示すためには、経営層が承認した会社の正式な組織として位置づけることが重要です。そうすることにより、推進チームのメンバーの責任感やモチベーションが高まることが期待できます。正式に社員全員に推進チームの周知を行い、取り組みをスタートさせることが肝要です。

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