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日常業務に深く根ざしたCSRのためにCorporate Social Responsibility

全印工連CSRマネジメントシステム規格について

前項までの説明でいまなぜCSR に取り組む必要があるのか、またCSR に取り組むことで自社にどのようなメリットがあるのかについてご理解いただけたことと思います。では具体的にどのようにして取り組んでいけば良いのか、本項ではそのガイドラインとなる「全印工連CSR マネジメントシステム規格」ならびにその規格に則った「CSR 認定制度」について説明します。

CSR が「企業の社会的責任」に関わるものである以上、その取り組みは継続的であり、日常の業務に深く根ざしているものでなければなりません。1 年に1 回だけやるとか、社長だけあるいは限られた人だけでやっているというような取り組みでは、本来的なCSR の取り組みとはいえません。全社員が業務として取り組めるようにするためには、マネジメントシステムとしてCSR を運用していく必要があります。

全印工連では、会員企業がCSR に取り組む際のガイドラインとなるように、横浜市立大学CSR センター監修のもと、印刷業の特性を踏まえた独自のマネジメントシステム規格を作成しました。この規格はISO などと同様にいわゆる「PDCA」の管理サイクルに沿って設計されており、規格に従って社内のマネジメントシステムを整備していけば、自然と日常業務の中にCSR が取り入れられるようになっています。すでにISO などのマネジメントシステムを運用されている企業においては、従来のシステムがカバーしていない部分にのみ当規格を加えていけば、従来のシステムと不整合を起こすことなく取り入れることが可能です。

また各CSR 項目における取り組みについては、印刷業CSR ビジョンに示した8 つのCSR 分野ごとに取り組み例を示してありますので、それを参考にして各社独自の様々な取り組みを展開していくことができます。

全印工連CSRマネジメントシステム規格

当規格は「PDCA」の管理サイクルに基づいて設計されています。Plan(計画)→Do(実施)→Check(評価)→Act(改善)→Plan(計画)…というサイクルをまわし続けることで、継続的に安定的な成果を得ることができるようになります。以下、認定制度では要求事項となる規格を項目のみ掲載します。

  • 1.「経営層」の責任
    1. 「ビジョン」の策定
    2. リーダーシップ
    2. 計画(Plan)
    1. ステークホルダーのニーズと社会的責任の明確化
    2. 事業体に関係のある法律やその他のルールの把握
    3. 倫理的行動規範の策定
    4. CSR 方針の策定
    5. 目的および目標の設定
    6. 実施計画
  • 3. 実施(Do)
    1. 経営資源
    2. 組織体制と役割
    3. 自覚の促進と能力の開発
    4. CSR コミュニケーション
    5. 文書管理
    6. 運用管理
    4. 評価(Check)
    1. 当規格等に対する不適合および対処、是正、予防
    2. 記録管理
    3. 内部監査
    5. 改善(Act)
    1. マネジメント・レビュー

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