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中小企業のCSRへの取り組み方Corporate Social Responsibility

CSRの取り組みを始める際に、意識するべきことは「ステークホルダー」の存在です。「ステークホルダー」とは「利害関係者」と訳され、企業の製品やサービス、業績によって何らかの影響を受ける人のことを指します。つまり「ステークホルダー」とは、株主はもちろんのこと、自社の社員や社員の家族、クライアント、さらには製品を手に取るエンドユーザまで含まれます。CSRへの取り組みを始める際には、自社の製品やサービスが誰に影響を与えているかを洗い直すことで、自社の製品やサービスの社会性を再認識する必要があります。

次に、CSRという言葉を意識しないまま、取り組んでいるCSR活動を探してみます。たとえば社内の働く環境
やコンプライアンス、財務状況などに目を向けてみると分かりやすいと思います。納税もCSRの一環と言えますし、雇用の創出も同様です。自社で知らず知らずのうちに取り組んでいることを意識することで、社員の間に一体感が生まれ、CSRの取り組みを推進しやすくなります。

そして、最も重要なのが、ステークホルダーでもある社員をいかに巻き込んでいくかという部分です。CSR は経営者の意思がなければ始まりませんが、それだけで続けていくこともできません。最も身近なステークホルダーである社員の賛同と理解を得る必要があります。なぜなら「CSRとは何か?」を突き詰めていくと、「ステークホルダーとのコミュニケーション」という考えに行きつくからです。

社会が要求する責任を果たすためには、社会を構成する人の要求に耳を傾けなければなりません。つまりCSRを推進しようとする企業にとっては、ステークホルダーといかにコミュニケーションを取っていくかが重要な課題となるのです。そのためにも、まず社員とのコミュニケーションを密にすること。経営者が先頭に立ち、社員を巻き込みながら、対話や会話を重視することがCSRの推進に非常に大きな力を発揮します。社員とコミュニケーションを取りつつ、一歩ずつ改善しようとする姿勢が見えれば、社員の満足度も高まります。何か制度を作り上げていく際に、社員の参加があれば、より一層良い影響が出ます。また、環境に配慮して、廃棄物の削減に取り組んだり、資材の最適化を研究したり、労使間でこういうことに地道に取り組みながら、働く環境や地球環境を一歩ずつ改善していくことが立派なCSR活動につながっていくのです。

  • 自社の製品やサービスを見直すことでステークホルダーを見つめ直す。
  • 過去の取り組みを洗いなおす。
  • 身近なステークホルダーである社員を巻き込むことでCSRを推進する

これが中小企業が取り組むべきCSR活動のモデルケースのひとつであると考えます。

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