近年、CSR の必要性が大きく取り上げられるようになり、業界・業種を問わずさまざまな取り組みを行うようになってきました。この流れはある意味、必然だと考えられます。
CSR を日本語にすると「企業の社会的責任」となり、企業は社会の中で生かされている存在ということができます。それはつまり、社会の中で求められる責任を果たさなければならないということに他なりません。たとえば個々人が、社会で定められたルールに反した場合(つまり社会的責任を放棄した場合)、何らかの罰則が適用され、自由や金銭を失ってしまいます。CSR の根幹をなすのは、それと同様のことだと考えれば分かりやすいのではないでしょうか。たとえば、企業が利益を上げたら税金という形で社会に還元されます。その責任を放棄した場合、脱税という形で罰則を受けることになります。
企業が存続するためには、社会から存続を期待されなければなりません。そのためには社会から求められる「責任」を全うしなければならないのです。CSR とは、決して難しいことでもなければ、社会に対するアピールでもありません。社会から求められる要求に対して、しっかりと応えていくこと。そういった取り組みを続けることで、社会から認知され、永続的な発展を目指していく。それこそがCSR の最大の意義なのです。